院長からのメッセージ
- 患者さんのそばに寄り添う、
それが医療の出発点
明るく、楽しく、前向きに
病院づくりを進めたい -
院長 松崎 安孝
東京都出身、都立九段高校、信州大学医学部卒業後、名古屋大学第一外科、津島市民病院外科部長、同病院院長等を歴任。2019年11月、当院院長に就任。
患者さんに寄り添える地域医療に携わりたい
信州大学を卒業した後、自由に学べる風土がある病院に行きたいと考えていました。名古屋は自由に研究ができる風土があったことから、名古屋大学の第一外科に入り外科部長も勤めました。その後津島市民病院に移り、外科部長を経て院長を拝命し、病院の立て直しに注力してきました。市民病院を定年後は、より患者さんに寄り添える地域の病院で働きたいと考えて民間病院で地域医療、在宅医療のシステム作りに取り組んできました。
そうした時、知り合いから当院の引き合いを頂き、現在に至ります。元々は院長ではなく、一医師として患者さんに関わりたいと考えていたのですが、前理事長の急逝という大変な状況の中で就任した北理事長を支えたいと思い、院長職をお受けしました。
地域包括ケアシステムのハブとなる病院づくりを目指したい
当院は出来たばかりの新しい病院、これから皆で作りあげていく病院です。急性期の病院から在宅への架け橋として、地域の病院、診療所、介護施設と連携し、地域包括ケアシステムのハブとなる機能を提供することで地域に貢献できるポジションにあります。国は「地域包括ケアシステム」の中で在宅医療、在宅介護を推進していますが、いくら国が「在宅で」と言っても、実際に市中にはその環境があまりない。本当に在宅で看取りまでできる環境が構築されている地域はそう多くありません。
それを実現する上で、当法人は「北陽会病院」の他、介護医療院である「かちがわ北病院」、そしてグループの社会福祉法人では特別養護老人ホームやグループホームなど介護施設も運営していますので、地域医療、地域包括ケアシステムを担う上で、大きな可能性を持っていると思います。
今後、この地域で必要とされる病院づくりと、在宅医療・介護連携を進めていきたいと考えています。
患者さんのそばに寄り添う、それが医療の出発点
医師としてもそうですし、各スタッフにも「患者さんのそばに寄り添う」ことを大事にしてほしいと思います。ただ病気の診療や処置をするのではなく、患者さんの悩みや不安を受け止め、近くで寄り添うこと、それが医療や看護の本来の姿だと思います。このことを昔はよく「目線を合わせる」と言っていました。腰を落として、目を見て患者さんの症状や思いを聞くこと、そこが診療の出発点です。それが時代とともにいつの間にか、治療技術に偏るようになり、医療がサービス業となり、労働となってしまいました。それは少し違うと思います。
患者さんへの案内や、説明の仕方、対応も然り。医療や専門職としての技術・知識を常に磨いていくこととともに、根本として人として寄り添う姿勢を大事にしたいと考えています。
「明るく、楽しく、前向きに」病院づくりを進めたい
病院づくりにおいて、「明るく、楽しく、前向きに」をモットーにしています。楽しくなければ前向きな意見は出ませんし、そうすることで一人ひとりの個性を活かすことができ、組織と病院に前向きな力が生まれます。
今の当院のステージは、新しい病院づくりに魅力と可能性を感じて集まった仲間が、皆で知恵を出し合い病院づくりを進めている段階です。色々なバックグラウンドを持つスタッフ同士が、一から話し合いながら、助け合って病院づくりを進めています。組織の体制、教育体系の整備、訪問看護や訪問リハなど在宅部門の立ち上げ、地域との連携、まだまだできることが無限にあります。
そんな可能性を秘めた当院で、一緒に「明るく、楽しく、前向きに」病院づくりを進めていただける仲間をお待ちしています。