理事長からのメッセージ
- 病院も職員も若々しく、
たくさんの可能性に満ちた病院 -
理事長 北 優介
兵庫県出身、神戸大学医学部卒業後、東京大学病院・整形外科教室に入局。
医局関連病院にて勤務後、2019年4月、医療法人北陽会理事長に就任。趣味は音楽鑑賞。
時代に先駆けて、医療・介護の連携と地域包括ケアに取り組んできた
医療法人北陽会は、祖父が1984年に開業した「かちがわ北病院」が前身となります。その後祖父から父に引継ぎ35年にわたり、主に療養系の患者様中心に地域医療を行ってきました。その後、医療だけでなく介護サービスの必要性を感じ、デイサービス、そして社会福祉法人を設立し、特別養護老人ホーム、グループホーム、居宅介護支援事業所等、地域の患者様が退院後も安心して暮らすことができる切れ目のない医療・介護サービスを提供しています。現在、「かちがわ北病院」は介護医療院に形を変え、そして回復期、慢性期に特化した新しい病院として2019年に「北陽会病院」を開設しました。
国が進める医療介護施策の方向性として、「医療・介護の連携」や「地域包括ケアシステムの構築」が掲げられてから久しいですが、私たち北陽会は時代に先駆けて、地域でのプライマリケア、医療・介護の連携と、地域の患者様を総合的に支えるプラットフォームづくりに取り組み、現在の姿があると考えています。
開設期の苦労を乗り越え、目指す病院の姿に
開設当初は前理事長の急逝に伴う混乱もありましたし、その後すぐに新型コロナウイルスによる感染症対策の対応に終始することになり困難な時期が続きましたが、松崎院長のご指導の下、今ではスタッフ皆が協力しあって同じ方向を見て仕事ができるようになってきたと感じています。2021年には地域包括病床もオープンし、120床の病院として稼働しています。2023年には新しい看護部長をお迎えしました。豊富な看護実践に裏付けされたきめ細かなアドバイスを得意としており、サービスの質の向上が図れると期待しています。我々は安全安心というサービス基準だけでなく、良質なサービスを提供する必要があると考えます。患者様により充実した入院生活を送っていただける環境を整えるべく、各職種が専門性を活かしながら、多様な視点で業務改善に取り組んでいます。加えて、地域との交流を増やし、地域から信頼される、地域に貢献できる医療機関を目指しています。
医療介護の連携と、在宅医療・リハビリの充実を目指す
北陽会病院が位置する尾張北部医療圏は、回復期病床が不足するエリアとなっています。地域の実情を踏まえ、当該エリアにおける術後、リハビリから在宅医療まで支える病院づくりが目標となります。当院の特筆すべき点として、リハビリテーションを担うセラピストが質・量共に充実しており、患者様にとって最適な施術が行えることが挙げられます。チーム医療として整形外科と脳神経外科の専門医を配置し、内科や外科の医師も常駐しているなど、ポストアキュート、サブアキュートの多様な患者様に一貫性をもってサービス提供できると自負しております。医師は、それぞれの患者様の生活背景や退院後の状態も含めて、患者様の目線に立って、医療だけではなくその方の生活の質を向上させるためにサービスを提供できるよう主導的な役割を果たしていく必要があります。医師、セラピスト、看護師などすべてのコメディカルスタッフが研鑽を積み専門性を発揮することで、病院のパフォーマンスを高めて行く必要性があります。
病気を診るだけではなく、「人を診る」医療を大切にしたい
医師として、病気を診るだけではなく「人を診る」ということを大事にしています。看護師を始めとした各スタッフにも、「患者様を看ること」を大事にしてほしいと考えています。自分だったら、自分の親だったら、と常に考えて患者様に接して欲しいと思っています。またそれは同僚や一緒に仕事する全てのスタッフに対しても同じであり、互いに尊重することで初めて良質な医療が提供できると考えます。当院はまだ開院から間もない新しい病院です。立ち上げスタッフも、その後仲間になってくれたスタッフも、一からの病院づくりに取り組み、苦楽を共にしながらここまで来ました。そして、まだまだ伸びしろがあります。病院も職員も若々しく、たくさんの可能性に満ちた病院です。職員のモチベーションアップには、トップが頑張りに応えることが必要であると考えています。患者様にとってはもちろんのこと、職員にとっても安全安心良質な職場環境を作っていくことが私の使命です。今後はキャリアパスに力を入れ、いずれは「キャリアアップを求めて北陽会病院を志望した」と言われるまでに昇華させたいと考えています。互いに協力し合いながら、明るく、前向きに新しい病院づくりに加わって頂ける方をお待ちしています。